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 感想文のお手本と説明 5~6年生向け

「なぜめい王星は惑星じゃないの」感想文例

   二〇〇六年の夏に「さよなら、めい王星」「格下げ」などとテレビや新聞のニュースで騒がれたのは僕も覚えている。でも、いったいどういうことだったのか良くわかっていなかった。だから知りたくてこの本を読んだ。読んでとても驚いたことがある。そもそも惑星とは何かという決まりがなかったことだ。太陽の周りを回る惑星として太陽に近い順から言えば「水、金、地、火、木、土、天、海、めい」と皆知っているくらいだから、そんなことはとっくに決まっていることなのかと思っていた。  ところがこの本を読むと、その「惑星とは何かという決まり」を決めたことで、めい王星が惑星ではなくなったという。それでは、何で今になって「惑星とは何かという決まり」を決めたのだろうか。それにはこの本にあるように「私たち人類が太陽系のすがたをこれまでどのように考えてきたのか、順を追ってみていくこと」が大事なのだろう。
 第2章の「人間が考える宇宙のすがたの変化」を読んでいくと、僕たちの知識は昔の人がその時代にできることを精一杯試したり、失敗したりしながら考えて、その時代なりに一番正確と思える知識を僕たちに伝えてくれたおかげなのだということが良く分かる。例えば天動説がおかしいと思って地動説を言ったコペルニクスだ。天動説は地球は動かずに天が動いているという考えだ。今では僕たち小学生でもそれは間違いだと知っている。僕はこの前テレビで月から見た地球の姿を見た。月から見た地球はとても大きくて、暗い宇宙に青く輝いて宝石のようだった。おばあちゃんに聞いたことがあるけれど、初めてロケットで宇宙に行ったガガーリンという宇宙飛行士の言葉は「地球は青かった。」というそうだが、本当に海の色がはっきりと分かって青かった。ガンダムの歌にあるように「水の星」だと思った。テレビの画面では、その大きい地球がちょうど日の出のように、月の平面からゆらゆらと上ってきた。
 でも、僕たちみたいにテレビで実際に丸くて、動く地球を見られるならともかく、望遠鏡もなく、ましてロケットで宇宙に行くことなど考えられない千五百四十三年に、地動説を発表したコペルニクスはすごい人だと思う。この本に望遠鏡のなかった時代には、自分たちの目で星を見て、星の動き方を観察していくしか方法はなかったと書いてある。それでも、およそ五千年前の古代エジプト人や古代メソポタミア人も月や土星までの惑星、星たちが夜空を移動していくことは知っていたという。時間とともに、東から西へ動くのを見て、天のほうが動くと考えるのも自然だろう。今だって僕たちは、太陽が東から上って、西に沈むと普通言っている。動いているのは太陽だと。ところがそれでは惑星の動きを正しく説明できないことから、太陽の周りを地球が動いているのだと考えたコペルニクスは本当にえらい。
 それから次に大事なことは望遠鏡の発明だ。この本によると今からおよそ四百年前、ガラス産業のさかんだったオランダでめがね職人のリッペルスハイムによって偶然発明されたという。そのことがイタリアにも伝わり、ガリレオが同じように望遠鏡を作って夜空を観察した最初の人になったそうだ。
 ガリレオが屈折望遠鏡をつくった後、一六六八年イギリスのニュートンが鏡を使って天体からの光を集める反射望遠鏡を発明したという。それを作る技術が発達して大きな反射望遠鏡がつぎつぎとつくられて、今では土星より遠くにある天王星、海王星、めい王星を発見することができたのだ。  こうしていろんなことが分かってくると、太陽系の成り立ちから言って「太陽系の遠いところには、惑星になりきれなかった小さな天体(外縁天体)が今でも残っている」という予想が立てられ、四十年後に本当にあることが分かると、たくさんの天文学者が探し始めた。そうしたら、これまでになんと千個以上もみつかったというではないか。そのなかには、めい王星より大きい、後で「エリス」と呼ばれることになった外縁天体も出てきた。じゃあそれを第一〇番惑星にすればよいではないかと思うが、めい王星を含めて後から発見された大きい外縁天体にはほかの惑星と大きくちがっているところがいろいろあった。重さがひどく軽いし(めい王星は地球の四〇〇分の一)、軌道もほかの惑星がほぼ同じ平面上なのに、めい王星もエリスもとても傾いている。
 ここまで読んできて、「惑星とは何か」という議論が起こったわけがよくわかった。そして二〇〇六年、八月に最新の天文学の研究をもとにして惑星の決まりが定められたことの理由も分かった。そのなかで一番心に残ったことは、この本の最後に書いてあることだ。「いつでも人間は、そのときに分かっていることは、まちがいなく正しい。と思っているのです。」「ところが新しい機械が発明されたり、それまでになかったアイデアが生まれたり、研究の積みかさねで新しい答えが見えてきたりすると、」「もしかしてこれまでのことがまちがっているのかな、と思うようになります。」「ただ、そのように発表するには、勇気がいります。」ガリレオは地動説を発表して宗教裁判にかけられたという。
 「科学的な研究とは、つねに新しいことを知り、それまでわかっていたことを見なおしていくことです。」「それが、科学の進歩です。」と、この本にあるけれど、科学の進歩がこの地球をよりよくすることを願っている。太陽系の中で、位置や順番が良かったのか、ただひとつ水や空気があって、生物がすむ青く輝く惑星、地球を大事にしたい。(約2250字)

(© Nakagawa Siho この文例は、学習用に書かれたものです。コピー、無断転載を禁じます。)




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