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 感想文のお手本と説明 3~4年生向け

「今日からは、あなたの盲導犬」 感想文例

  この本は盲導犬歩行指導員の原祥太郎さんがお話をしているように始まります。一ページごとに大きな写真があるので本当のことだと分かります。最初のページに書いてあるとおり、原さんのお仕事は「目が不自由な人たちに、目の役目を果たす『盲導犬』を手渡す」ことです。そのページには、原さんが犬と楽しそうに向き合っている写真がのっていて、原さんは犬がとても好きそうです。そうすると、次のページをめくると、「小さいころから、わたしは動物が好きだった。」と書いてあって、わたしも動物が大好きなので「同じだなあ」と思ってひきこまれました。その上そのページには盲導犬になることが多いラブラドール・レトリバーのお母さんから赤ちゃん犬がおっぱいを飲んでいる写真が大きくのっていてとてもかわいいのです。このなかからこの本の主人公とも言える犬の「セロシア」が盲導犬として育てられていくのです。セロシアはケイトウの花という意味だそうです。花の名前がつけられているのだから、セロシアは女の子なのでしょう。
 ここからは、盲導犬になるための訓練がすぐ始まっていくのかと思ったら、最初の一年は「飼育奉仕」と呼ばれるボランテイアの家につれていかれて「家族の一員としてかわいがって育てられる」のだそうです。なぜすぐに訓練をしないのかなと思ったら、訓練が始まった後で書いてありました。「こんなにきびしい訓練ばかりなのに、犬たちはなぜ、がんばってくれるのだろう?それは人間のことが大好きだからだ。これまで人間の中で大切に育てられてきた犬たちには、人の役に立つことが大きな喜びになる。」だそうです。これを読んで、わたしは人も犬も同じだなあと思いました。わたしだっていつも自分にいやなことをする人には親切にする気になりません。けれどやさしい人には、こちらも助けてあげたくなるでしょう。だから生まれてすぐきびしい訓練をするより、「大切に、かわいがって育てて、人間が大好きで、役に立ってあげたい」と思うようにすることが大事なのだということがとてもよくわかりました。一年といえば、犬の寿命から言えばかなり長い年月ではないでしょうか。写真を見ると一年たったセロシアはもう私たち小学生を通り越して高校生ぐらいに見えます。そのくらいまで人間にかわいがられて育てられた犬はきっと人の役に立つことがうれしいでしょう。それを考えると、一年大切に育てられるということは、きびしい訓練をやるために一番大事なことなのだと思います。
 これから後はきびしい訓練の始まりです。まず「ハーネスをつけること」「いつも人間の左側を歩くこと」です。その中で、わたしがはじめてきがついたことがあります。私は盲導犬は目の見えない人を、目が見える犬が道などを教えてあげて一緒に歩くものだとなんとなく思っていました。けれどこの本の中で「盲導犬は自分で道をおぼえて人をみちびくナビゲーターではない。目の不自由な主人の命令があって、初めてうごくのだ」「犬には信号の判断はできない。」とあって、ああそうかとやっとわかりました。よく考えればすぐ分かることなのに、目の不自由な人の身になって考えたことが無かったからです。この本で目の不自由な人は、信号の赤と青を人や車の流れる音で判断していると知って、いくら犬が一緒でも、目が見えなくて町を歩くのは大変なことなのだと思いました。もし間違った判断をしたら交通事故にあってしまいます。でもそういう時は主人の命令に逆らってでも止める「利口な不服従」というのを教えられているのが盲導犬だと知って、よく考えられているなあと感心しました。
 こうした訓練を受けた後で、セロシアはいよいよ目の不自由な大石さんに手渡されるための合宿指導を一緒に受けることになりました。セロシアが大石さんになつき、大石さんを主人だとおぼえるようにすることからはじめる四週間の合宿です。犬だけをたよりに一人で町へ出て電車やバスに乗ったり、エスカレーターにのったりします。最後は銀座で卒業試験を受けて、受かりました。やっとセロシアと家に帰れるのです。
 大石さんがうれしそうにセロシアを抱きしめる写真を見て、ほんとに良かったと思います。最後に大石さんからお手紙が来て幼稚園でコンサートをしたこと、セロシアはまわりに毛が散って迷惑をかけないため赤い服を着ておしゃれをしたことを知りました。ピアノをひく大石さんの足元に、赤い服を着て、セロシアがおとなしく伏せている写真を見て安心しました。これからも大石さんがお手紙でいっているように、そばにいて気持ちをあったかくし、自信をつけさせてくれるでしょう。
 この本を読んで、盲導犬も、目の不自由な人もみんな大変だけどよくがんばっていると思いました。かわいがられた犬が人のために役に立ちたいという性質をよくみぬいて訓練してくれる原さんのような人がいるからだということもよくわかりました。これから町で盲導犬と歩いている人を見かけたら、「何か、お手伝いしましょうか。」と声をかけようと思います。(約2000字)

(© Nakagawa Siho この文例は、学習用に書かれたものです。コピー、無断転載を禁じます。)




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